2011年3月24日木曜日

少しだけ・・・見えてしまった・・・

 日本人の悲しい習性。。。
今日のお客様に数名、「ホウレンソウ」を捨てたという方がいました。
当店でも、震災前から通常宮城県加美町産の「赤根ホウレンソウ」を店頭に並べています。
「赤根」は甘みが濃く、硬くないので固定客も付いてますし!!
しかし、原発の報道が続く中で「ホウレンソウ」と言うだけで心配で・・・と言う知識を持つ気もなく知ったかぶりの様に倦厭する方が多々います・・・(T_T)
 私達から言わせれば、農家がホウレンソウだけを作るわけがありません。ホウレンソウが駄目でそれ以外何の気なしに購入しているのを見ていると、行く末が心配になります。
あくまで検査をした結果、多数品目の中でホウレンソウが弾かれただけなのに・・・ホウレンソウと言うだけでどこの産地であろうと怖い。とか、福島産は全部駄目だとか。大気に県境はありません。県境は人間が決めたものです。福島産が駄目なら、その県境1メートルの隣県は絶対に安全ですか!?その為に、複数個所でサンプリングしているのです。
 これは私の1級土木施工管理技士の試験の時に勉強したのもですが、サンプリングは無作為に行う物と、1平方メートル当たり複数個所(規模により決められた数)行う物など、定義と規定がしっかりとあります。
土木業界でも、あるので当然全ての分野でしっかりと決まりごとがあります。
一見矛盾だらけの様にも見えますが・・・普段から正しい知識を持って買い物している方もたくさんいます。ただ騒ぎ立て倦厭する前に、正しい知識を取り入れ理解したうえで、善し悪しの判断をしても遅くないと思います。。。
 現に、生活者の方々が騒ぎ、政府が過剰対応し、結果流通がショートして物価が上がり、結局また生活者の財布が苦しくなる・・・悪循環を自分たちで作っているのです。


 大量に品物が流通している現代では、季節の感覚も確かに薄れて来ています。
だからと言って、記憶と知識までなくす必要は無い筈です!!小さい子供の頃を思い返せば、今の時期は、自宅や近所の畑で何がなっていた。と言うのは、覚えているはずです。
 例えば、宮城県内で販売されている多くの『モヤシ』は今回震災の大きな被害を受けた福島県です。当然工場は再開するはずがありません。
 キュウリ・・・これも『仙台キュウリ』として、岩沼や名取・登米が今時期から初夏にかけての産地です。当然ありません。
先を見れば、冬の白菜・・・岩沼・名取も地元では当然安価で販売される大きな産地です。今年の冬は、『仙台白菜』が少なくなるのも承知しておかなければなりません。
 津波が押し寄せ、畑や田んぼは、塩害を受けています。1年やそこらで復旧できるものではありません。地元農家の方々が、今から踏ん張らなくてはいけない時期なのです。そこに輪をかけて、風評被害が起きては、頑張るものも頑張れません。
必ず、人と人はつながっています。人対人が一番大切であり、バランスが難しいものだと若輩者ながら経営者の一人として感じます。
 今までは、知らなくても支障がなかったかもしれない新しい知識を!!こういう時だからこそ、取り入れなくてはいけないと思います。
 悲しい事に、必ずこういう時でも儲けようとたくらむ人間はいます。地震、津波でこれから頑張ろうとしている時・・・原発の対応で頑張っている時・・・原発の影響に関心が行っている時・・・そこを狙って産地や、日付の偽造をされたらみなさん気づけますか!?またいいように振り回されるのがオチです。
 生活者の皆様が安心して購買し明るく楽しい食生活を送れるように私共も日々、今まで以上に踏ん張っております。
 大変な時だからこそ落ち着いて行動しましょう。。。

今日は、生意気な内容になってしまいましたがあまりに眼先ではない、これから先が不安になったもので・・・<m(__)m>

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